シルク(胴裏)パーテーション

ユーズド着物の胴裏を丁寧に洗いなおし繋ぎ合わせてみました。

透け感がありながらパーテーションになるもの
綿ローンかレースかオーガンジーっぽいもの。
で、天然素材だとすると綿ローンで作ろうかと思っていたところに
縁あって頂いた着物がやってきまして…そうよ、胴裏よね。と。

胴裏ってシルクなんですよね。あの玉虫の輝きって好きです。
それだけで十分な感じ。

解いてみると数着分の胴裏、そのうち使えるものを…
物により異なる織の加減も味わい深い。
ほんの少し金と銀を足しまして…。

蚕好きは…血かしらね。

と言うわけで、このようにカモミール亭の一角にも
似合いそうな出来上がりとなりました。が、
そそくさとアトリエに持ってゆきました。

たまにはいいよね

赤絹の胴裏って古いものらしく…
そういうのも解かせていただいたからでしょうか…

以下余談になりますが…。

その蚕が作るシルク。
旭川でも昔、祖父母の住んでいたあたりって
明治や大正の頃、養蚕は道内屈指だったのです。
福島からの移住の方が多かったからなのですが…。
祖父母の昔の家には小さいですが養蚕用のお部屋がありました。
私が生まれたころには、もうしていませんでしたが…
子供の頃なんでこんなところに変わった空間があるのだろう?
見たこともない道具がありまして…。

祖父母が当たり前だったことってもう歴史になっちゃうのね…
写真も残してないことに今更気が付くけれど…

こんなところに、旭川市指定文化財があったりします。
もうずいぶん前に何度か訪れたことはあります。
祖父母にも連れて行ってもらったことあったような…
興味のある方は是非。

養蚕民家