チカップ美恵子展

2019年7月27日

今日は道立釧路芸術館へチカップ美恵子展を見に行ってきました。
ちょうど運良く学芸員の方が説明をしてくれる時間でした。
作品を見に行っただけだったのですが、チカップ美恵子さんの人となりを聞く貴重な時間になりました。
説明を聞いているとあらためてアイヌ文化や精神性と北海道に住むという事に通じるものを感じました。
残されたノートには天上界についての下りがあり、自然や動物などの三次元世界だけではないものを感じられていたんだと思います。

会場には、タペストリーやテーブルクロス、衣装、鉢巻き、手さげ袋、刺繍の原画や動植物のイラスト画等様々な作品が展示されていて、詩やエッセイも読むことができました。
緻密で美しい文様が一面に刺繍された作品は、手にとってじっくり見たくなりましたがやっぱり触ることは出来ませんでしたが、チカップ美恵子さんが記した文章からは、アイヌ民族としての矜持、自然や人間に対する強い思いが伝わってきました。

美術館にはだいたい真ん中に作品を鑑賞する為の椅子がありますが、私は見るだけではなく作品の真ん中で目を閉じて作品のエネルギーを感じてみるようにしています。
都会の美術館では無理なのかもしれませんが…。
今日の作品から降りてきたメッセージは…「凛」。

6月27日までやっているそうです。
行ってみてください。アイヌ民族の文化に触れる貴重な機会です。