我が家のベンジャミンと、時間の話

結婚してすぐに、我が家にやってきたベンジャミン。
当時は20cmほどの小さな鉢植えでしたが、
30年以上の時を重ね、今では見上げるほど大きく成長しました。

今はサロンの片隅でそっと私たちを見守る存在です。

ずっと私たちの暮らしのそばにあり、
静かに見守るように、同じ時間を生きてきた存在です。

妻のmikaさんが病気をした時には、
ベンジャミンが葉を落とし、幹だけになったこともありました。
植物や緑を家や部屋に置くと波動が上がる、
そんな話をすることがありますが、
命は循環し、互いに連動しているのだと、
日々の暮らしの中で何度も体感しています。

何度も土を入れ替え、
枝を剪定しながら、ここまで一緒に育ってきました。
剪定した枝から根が生え、
新しい命として里子に出したこともあります。

植物のお世話が得意なのは、mikaさん。
どちらかというと僕は苦手で、
つい世話をするのを忘れてしまう方です。

それでも、mikaさんを見ていると、
植物と会話をしているように感じることがあります。
水をあげるタイミングも、
枝に触れる手つきも、
「育てている」というより、
ただ耳を澄ませているようで。

言葉はなくても、
ちゃんと通じ合っているものがある。
そんなやり取りが、
部屋の中で静かに行われている気がします。

ベンジャミンの花言葉は「信頼」「永遠の愛」。
長い年月をともに過ごしてきたこの木は、
今日も変わらず、
私たちの暮らしを静かに見守っています。

心や身体の回復も、
植物と同じように、急がず、比べず、
それぞれのペースで巡っていくもの。

カモミール亭では、
そんな「時間」と「循環」を大切にしながら、
お一人おひとりが
本来のリズムを取り戻すお手伝いをしています。