人間関係に疲れているとき、
「もう少しやさしくできたらよかったのかな」
そんなふうに、自分を責めてしまうことはありませんか。
たとえば、
本当は疲れているのに、
頼まれると断れずに引き受けてしまったり。
連絡が来るたびに、
すぐに返さなきゃと気が張ってしまったり。
相手の機嫌が気になって、
自分の気持ちは後回しになってしまう。
こうしたことは、
特別なことではなく、
とても日常的な場面の中で起こります。
先日ゲストの方が
「相手を思ってやっているつもりなのに、
なぜか会うたびに疲れてしまう」
と話されました。
その方はとてもやさしく、
相手の気持ちをよく感じ取れる人でした。
でもお話を聞いていくと、
相手の感情や期待まで、
自分のもののように抱えてしまっているようでした。

自分と相手の方との境界線の曖昧さ。
境界線という言葉を聞くと、
冷たくすることや距離を取ることのように
感じる方もいるかもしれません。
けれど境界線は、
誰かを拒むためのものではありません。
これは相手の気持ち。
これは私の気持ち。
そうやって区別することは、
エネルギーを切り離すことではなく、
むしろ、お互いを大切にすることです。
境界線があいまいなままだと、
やさしさは少しずつ無理に変わり、
心も、身体も疲れてしまう事もあるでしょう。
(エネルギーもすり減っていきます)
反対に、
自分の内側をちゃんと感じてあげると、
「できること」と「今はできないこと」が
自然に分かれてきます。
そこには、
我慢ではない、静かなやさしさがあります。
もし今、人との関わりの中で疲れを感じているとしたら、
一度、立ち止まって「これは本当に私がやりたいことかな?」
と自分に問いかけてみてください。
その小さな問いかけが、
境界線をやさしく整える第一歩になります。
境界線や人との距離感は、
ひとりで考えていると
余計に分からなくなることもあります。
必要なときは、お話にいらしてください。
お待ちしています。