人と関わっていると、
なぜか理由も分からないまま
心が重くなったり、
どっと疲れてしまうことがあります。
その感情は、
本当に「自分のもの」でしょうか。
たとえば、
誰かと話したあと、
相手はスッキリしているのに
自分だけが疲れている。
特別にきつい言葉をかけられたわけでもないのに、
罪悪感や不安、モヤモヤが残っている。
そんな経験は、
決して少なくありません。
家族で話していても、
強い違和感を感じることがあります。
落ち着いて振り返ってみると、
それは自分の感情というより、
相手の不安や焦りを
そのまま受け取っていたと
気づくこともあるでしょう。
「私がなんとかしなきゃ」
そう思うほど、
相手の感情まで
自分の中に抱え込んでいたのです。
感情は、
ただの気分や反応ではなく、
エネルギーそのものです。
嬉しさも、悲しさも、怒りも、違和感も、
すべては
「今の自分にとって何が大切か」を
教えてくれるエネルギー。
けれどそのエネルギーを
抑え込んだり、無かったことにしようとすると、
心の中で滞ってしまいます。
大切なのは、
感情をぶつけることではありません。
これは私の感情。
これは相手の感情。
そうやって区別し、
エネルギーを元の場所に戻してあげること。
自分の感情は自分に、
相手の感情は相手に返す。
それだけで、
心も体も、ふっと軽くなることがあります。
自分の感情は、エネルギーです。
そのエネルギーを、
自分自身のために、
大切な人のために、
そして大切にしたいことのために、
行動する力へと変えていく。
感情に振り回されるのではなく、
感情を感じ、受け取り、
自分の人生を動かすエネルギーとして使う。
もし今、
理由の分からない疲れやモヤモヤを感じているとしたら、
「これは誰の感情だろう?」
と、そっと問いかけてみてください。
