雨の日の石

雨に濡れた磨きの石は美しい。
雑草生い茂る庭にて。

20130530-1

これ、焼肉するときにブロックの上に載せて直に炭乗せたから
割っちゃったんだよなぁ。なんてを見てた。
御影なんていうけど、ほんとだね。
雨に濡れて鏡のように建物の影が映る。

 

 

これらは実家にあったのを貰い受けてきたもの。

20130530-2

亡父は石工で、自分の節目の際になにか作る人であったが、
60歳の時、車庫の基礎部を全部これらで固めた。
50歳の時は、物置の基礎部すべてを。
その際、上に乗ってるはずの車庫本体とかはジャッキアップして。
動力はフロアジャッキと人力のみ。もちろん石も人力。
一個30kgくらいはあるだろうか…。
一人曳屋工事状態であった。
基礎だけは石倉化している。と思ってくれればいい。
亡くなって、随分時を経た今もそれらは丈夫さを保っている。

二卵性双生児で生まれた亡父だが、妹は1年程で亡くなったという。
その生まれた頃の記憶などないのかもしれないけれど、
生かされた命について思うものがいつもあったのだろう。
双子の悲しみなのかな…。
この歳まで生きた証。と自分に言い聞かせている業のようでもあった。

亡父の父も同じ職人で、その血を受け継いでいるのだから。
何とかすれば高級な石釜でも作れそうである。
また、娘の技術力ではこれを2cm厚プレートにするには
石鑿で日々割らないように鑿入れていくしか…。
以前ならそう言ってきっと始めちゃったかも…。

もう平均寿命の半分とっくに過ぎちゃったし。
やりたいと思うこと後回しにしないで過ごすよ。

溶岩石プレート。実験してみたいだけなんだけどね(*^^*)