昨日は阿寒のコタンに行ってきました。
お花を持って。
おじさんの両親の屈斜路湖のほとりにあったチセは一代限り。
と国と契約されていました。
知ったのはおじさんからではなく。
屈斜路のコタンのチセが解体されてるというのを聞いたから。
昨年、容態が芳しくないという事は伺っていたのですが…。
解体という事は…。
阿寒のコタンのお店に行くとおじさんは迎えてくれました。
『まさか、この間お前から壊してる最中に電話が来るとは思わなかった。
今日は今日で最後の儀式を朝向こうで(屈斜路)してきたんだ。』と。
お前は…と言った後。
若干不思議な面持ちでこちらを見つめます。
いつか私達が屈斜路のチセがないのに驚いて、阿寒に来るだろう。
って思ってらっしゃったのでしょう。
突然おじさんが『家に行こう!』って。
え?ここ家じゃなかったの?
おじさんの親と面識もなかったし…。
それくらい私達はよくわかってないのだけれど。
お家にあがることとなり。
お参りをさせていただきました。
おじさんがお茶を入れてくださいながら、ぽつりと。
『畑もホテルも公園内にある所だってあるのにな。
チセよりはるか後に建ったはずなのに』と。
何も返す言葉が見つかりませんでした。
たまたま、2008年のアイヌ新法が採択された日。
それとは知らず屈斜路コタンのチセにいまして。
おじさんが
『今日はとてもいい日だ。これからの若い人達の為にはいいことだ』
と一緒にお茶を飲んだ時のことを思い出します。
とても重い言葉なんですよね。
でもおじさんも奥さんも元気そうでよかった。(*^^*)
そうそう。
ずーっとおじさんがチセで撚っていたイラクサの糸を二風谷に送って
織って出来た着物が完成していて。
『イラクサだよ。着るかい?』って奥さんがおっしゃってくださったのですが。
今回は辞退してきました。
その日は袖、とおせませんでした。
ピカピカしてて。
来月 またね。(*^^*)