『ここに住みたいなぁ~』と女の子が言った。
『きびしいですよ』と男の人が言う。
『それでもいい~』と女の子が答える。
風がそよぎ光射す中、濃く映る影をゆらゆらと眺めていたら
少し離れた所から聞こえてた会話。
光が強く影も強く時折厳しく…それらを漫然と眺めていた。
もう遠い昔の事。
外を眺めながらそんなことをおもっていた。
ふらふらと。
やってきたそれは、気が付いたときには眺めていた窓前までやってきて
『もうお帰り』
と言わんばかりに帰り道の方へ去って行った。
見つめていたため写真はない。
その日見たのはそれきり。
時折玉虫色に輝くそれはいつも美しい。
昨日の夕刻。
アトリエにいると雷が鳴り始め、空が暗くなり雨が来た。
市内では小さな竜巻も起きていた。
けれどきっと来ると…。
ひとあんしん。